ケント州のタドリーという小さな村の教会にフランスの巨匠シャガールがデザインした
ステンドグラスがあると聞いてさっそく出かけてきました。
シャガールがこの教会に関わったきっかけには、こんなエピソードが、、、
この村のユダヤ系名士が1963年に娘を海で亡くし、その娘さんが生前にルーブル美術館で
シャガールの作品を見ていたく感動したらしく、その事を覚えていた家族が同じユダヤ系の
シャガールに娘の記念碑を作る様に依頼したそうです。
All Saints church教会の重厚な扉を開けた瞬間、青い光に包まれました。
シャガールのサイン
教会にあった説明書きには12枚のステンドグラスは全てシャガールのデザインで、
3つのテーマに別れているとのこと。
1.Creation(創造)計5作
アダムとイヴが描かれた作品
2.Death and New Life(死と復活)計5作
こちらが海で命を落とした娘さんを偲んで作成された作品
深みのある青は海を現し、娘が神の元へ導かれる様子が描かれており、右下には
娘を亡くし、嘆き悲しむ母親の姿が。
初めはこの作品だけを作成する予定だったそうですが、仕上がりがあまりにも良かったため、
シャガール自ら、全ての窓もデザインすると申し出たそうです。
3.Joy and Hope(喜びと希望)計2作
青を基調とした作品が多い中、ここのテーマの作品は全て黄色が使われていて暖かみを
感じました。
アートには正直あまり興味がない私でさえ、このステンドクラスには感嘆さぜる
おえませんでした。
機会があればぜひこの目で見て欲しいな〜。
先月、ニースへ行った時に父が行きたがっていたシャガール美術館に連れて行けなかった
ので、来年はこの教会に連れてきてあげようと思っています。
私達以外は誰もいなかったので、時間を忘れシャガールの世界にどっぷり浸りたかったのですが、
せっかちな主人にせかされ、早々に教会をあとにしました。
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Comment
いいな~ぽろっと こうゆうのがあるなんて 素敵ですね♪
シャガールなんて 画集と 大原美術館でみたくらいで(多分) 縁がないわ~。
それにしても・・・オリンピックで盛り上がってるはずの ロンドン在住だけど・・・・縁なさそうなブログ記事(笑)
日本人選手ダイジェスト番組なんか ないもんね~~~~盛り上がらんか・・・。(わたしも いまいち分かってないけど ニュースで見てるから~^^;)
誰もいない教会でこんな作品を鑑賞できたなんて素晴らしい。
お父様はシャガールがお好きなんですか。
いい趣味をお持ちでうらやましいなあ。
ここにご案内したらきっと感動されますね。
シャガールのデザインのステンドグラスで囲まれた空間って、素敵!
それに青がすごく綺麗だし。
ドアを開けたとたんこの青、教会の中の静かな空間が
この青に包まれた様子を想像するだけでも、じーんときますよ~。
ステンドグラスは見てみたいって思っていたんです。
こんなへんぴな田舎に巨匠の作品があるっていうギャップがさらに興味を
引きました。
せっかくロンドンで開催するか日本が出場する種目は観戦したかったけれど、
チケットの販売当初、ものすごい倍率だって聞いて、諦めていたのに、今になって
チケットが余ってるとか〜〜!!
今さら遅いよって感じでオリンピック熱もすっかり冷めてしまいました。
私もヤフーニュースで結果をチェックするくらいです。
紹介されていないなんて、不思議になるくらいでした。
この感動を独り占めできた様な贅沢な気分になりましたよ。
父は恥ずかしながら私と一緒で美術にはうといんです。
ただニースに行く時にガイドブックを読んでて興味がわいて
行きたくなったみたいですよ(笑)
でもここへ連れてきたら喜んでくれるのは間違いなさそう。
教会でした。(実際、通りすぎちゃった)
この青い光に包まれているとなんとなく穏やかな気持ちになれました。
今回はせかされたけれど、次回はこの光の中でしばし瞑想してみたいです。